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遠い海の記憶 やすらぎを求めて(恋愛小説風)続編その④




長く気だるい夏をより濃厚にねっとりと喉元を過ぎていかないほどの出来事の連続だ

手元の時計など見る余白はなく色あせていく空を見て時を測っている

この静かで平穏な海の先に何が見えるのか問いただしたところで波に消えていく

ぼくは今この時を遠い海の記憶として心のアルバムにそっと収めておき

何年か時が流れそれを平穏に懐かしむことができるのか・・・終焉は訪れるのか・・・

ビートルの窓に映る自分の頬が少し痩せた気がした

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現場検証が終わり中年刑事は連日続く捜査の影響で家に帰っていないのか

コンビニで買ってきた夜食のおにぎりを頬張る口元は無精髭に覆われていた

「あんたら、くれぐれも余計な動きするんじゃないよ。捜査は警察にまかせとけ。」

おにぎりに貪りつくながらそう言うと若い刑事の車に同乗し帰って行った

「今日は遅いからうちに泊まるといいよ。どうせ家出中の身なんだし。」

「ありがとう、お世話になろうかな。」

憔悴しきった彼女を支えながら彼女をゆっくりビートルの助手席に乗せ

ぼくの家まで疲れのせいもありゆったり急ぐことなく走っていく

「ただいま!父さんじつは友達を泊めたいんだけど母さんが生前使ってた部屋使っていい?」

「ああ、かまわないけど、おや?暗くてよく見えないが女の子か?」

「はい、すみませんが今晩だけお世話になります、よろしくお願いします」

玄関の暗がりから彼女がそっと申し訳なさそうに顔を出す

「あれ?ねえちゃんクボ社長んとこのサユリちゃんじゃねえか!写真でよく見せてもらったよ、愛娘だってよ!さあ上がりな!」

おやじの釣り船ほよく利用する大企業の社長の娘さんと瓜二つだという

「父さん、今クボさんって言った!?」

「ああクボ建業って言ったかなあ、上場企業らしいな、よく土日に社員数人連れてうちに釣りに来るよ。お前は土日あんまり出ないから知らないわな。」

「父さんさっきサユリって子と間違えたけど君は名前はエリさんだよね?君兄弟はいないの?」

「たしか小さい頃双子の妹がいるとか施設の先生が話してのを盗み聞きしたような・・・」

「双子かあ、どおりでサユリちゃんに似てると思ったんだよ、なんだそうか、ははははは!」

父さんは晩酌でだいぶ酔いが回っているらしくしばらく雑談したあと自分の部屋で寝てしまった

「とのかくそのクボ社長、つまり君のじつの父さんに会って話を聞かなくちゃね、もしかしたら次は君が狙われるかもしれないし。」

「うん、ごめんあなたに迷惑ばかりかけてしまって。」

「いいんだよ、気にしないで。」

母が生前使っていた部屋は普段から父さんがこまめに掃除しておりたまに父の釣り仲間を泊めていたりしていたにで客間として機能していた

彼女と夕飯を済ませたのち彼女が入浴している間に母の部屋に布団をひいておいた

「じゃあ、また明日、今日はあんまり考えすぎずゆっくり休んでな。」

「うん、ありがとう。」

もう少し話していたかったけど何だか急に疲れのせいか尋常じゃない眠気に襲われたので

ぼくは自分の部屋へ行きベットに思い切りダイブし身を沈めた

時計の刻む音と波の音だけを聞きながらいつの間にか眠りにつく





「おい、しばらく来ないから心配してるぞって社長に言っとけ。あと、これ腹減ったら食え。」

父さんは僕らの弁当を早起きして作ってくれていた

「ありがとう、父さん、わかったよ伝えておくよ」「ありがとうございます、お世話になりました」

父さんからもらったクボ建業の地図のめもを見ながら彼女と二人ビートルに乗り込み足早に走らせた


「でっかい会社だなあ・・・」地図の場所に着くと

上場企業ということもありおよそ10階はあるだろうビルがそびえ立っていた

自動ドアが開く綺麗に整頓された応接間と床は大理石らしくピカピカに磨かれている

受付ににたどり着き受付の若い女性に事情を説明し社長に面会を求めると

「申し訳ございません、只今社長は体調を崩されて病院で静養中でして・・・」

受付の女性はメモ紙に病院と病室まで書いて教えてくれた

女性にお礼をいうとぼくたちはすぐさま病院へ急いだ

大きなとある病院の個室に社長が入院しているという

「302、302・・・ここだ、クボヒロシさん・・・か」

ぼくは恐る恐るしずかにその部屋をノックした

すると中から男性の声で「どうぞ。」と聞こえたので彼女と一緒に入室した

「どちらさまですか?ご家族のかたでしたらあらためてのちほど経過報告をさせていただきますので・・・」

中年の担当医の検診中だったようだ。ベットに横たわる男性は呼吸器を装着しており

ひどくやせ細り弱っている様子だった 「クボさんとすこしお話したいのですが」

担当医は渋々ながら首を縦に振った。「あまり長い時間は困ります病状が病状ですので」

そして担当医によりクボさんがそっと耳元で呼びかけられ起こせれた

「サ・サユリか・・・し・心配してたぞ・・・」

「わたしさゆりではなくてエリです・・・」

「エ・エリ・・・か・・・わしが・・・悪かった・・・許しておくれ・・・」

察するにこの人が彼女の実の父親でサユリという兄弟がいてなんらかの事情で離れて暮らすことを余儀なくされたようだ

「わしが、会社を起こし、大きくする前は、その日食べる飯にも事欠くくらいひどく貧乏で生活に困っていた・・・。エリを施設に預けるよう仕向けたのはわしで・・・母さんは最後まで反対した・・・」

振り絞るようにクボさんはゆっくりゆっくりと一語一句噛みしめるように言った

彼女の瞳からは大粒の涙が溢れ、しかし父を睨むように眺め一言も話さない

「新聞で見て驚いた・・・セツコもコウジロウも非常に無念だ、・・・わしの遺産を彼らに渡すつもりだった・・・遺産狙いの犯行だというのがよくわかった・・・しかし一体だれが・・・・?」

ぼくの勘が働いた。まさか行方をくましているサユリが・・・?

だとしたら遅かれ早かれエリさんを狙いに来るだろう

もし仮にそうだとして、20歳そこそこの女の子の力でどうやってセツコさんを海に沈め、コウジロウさんを斧で一発で殺すことができたんだろう?

謎は深まるばかりだ

ただならぬ沈黙がしばらく続きブラインド越しの陽射しが嫌味なほどぼくらを黄色く縁取った


最後までご覧いただきましてありがとうございました

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